冷たい風と片思い

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モーニング娘。'15 鞘師里保の卒業シングルです。

今年の12月31日をもって、鞘師里保は約5年間活動してきたモーニング娘。を卒業します。

 

新生モーニング娘。のエースとしてグループを牽引してきた彼女のラストシングルは、近年おなじみのトリプルA面。

その中でも、わたしはこの「冷たい風と片思い」がとても好きです。

 

タイトルから曲調、歌詞に至るまでこの曲は「鞘師里保」という人をとてもよく表現していると思います。

かつての総合プロデューサー、つんく氏が当初は鞘師のソロ曲として書き上げたということ、そして歌詞に登場する前髪のエピソードから、いかにつんく氏がこれまで愛情を持って鞘師里保を見つめてきたかがわかる気がします。

 

鞘師にはモーニング娘。のエースとして、数多くのメイン曲やソロパートが与えられてきたけれど、わたしはこの「冷たい風と片思い」が、いちばん彼女の魅力を引き出した、いちばん彼女に似合う曲だと思います。

中低音が得意な鞘師の、少し硬さのあるしっかりした歌声が、その安心感と裏腹にわたしの涙を誘います。

これまで独りで期待も責任も背負いこんで、いつも最前線で戦ってきた鞘師。

その苦しみと孤独が垣間見える音楽と、彼女の真骨頂である、人生の情熱を捧げたダンス。

「冷たい風と片思い」は、彼女の魅力を存分に伝え、同時に「鞘師里保」がいなくなる寂しさをリアルな感触で残した、モーニング娘。の孤高のエースの旅立ちにふさわしいテーマなのではないでしょうか。

 

鞘師里保ラストソロ曲として書き上げられたこの曲が、全員曲になった理由。

「メンバーに歌い継いでほしいから」。

 

鞘師里保モーニング娘。人生を締めくくる曲を、メンバーに囲まれながら歌い、踊る。

これが鞘師が選んだ卒業の形なんだなあ。

誰よりも強くて弱かったエース、鞘師里保

最後のその日まで、そしてその日がきて、それから何年、何十年経っても、きっとこの曲を聴くときは、あなたのことを思い出すよ。